事務所通信(2025年) ー NEWS

4月 冬の水やり

 4月になりました。日差しが暖かくなり、あちこちで花々が咲き、春の訪れを感じられます。みなさんはどんなことで春の訪れを感じるでしょうか。桜の花、入学式、止まらないくしゃみ等々、それぞれの春があるかと思います。

 私にとって春を感じるものといえば、我が家で育てている植物の成長です。今、私の家にはガジュマルと南天の木があります。数年前に両親から誕生日プレゼントとして貰ったものです。まだそれほど大きくはありませんが、着々と成長を続けています。どちらも春になると猛烈な勢いで新しい葉を出し、ぐんぐん枝を伸ばしていきます。室内でもしっかりと季節の変化を察知して、成長の機を逃さない植物の仕組みに感心しつつ、「今年も春が来たな」と感じ入ります。

 春や夏は、毎日成長していく様子が嬉しくて、欠かさずに水をやります。しかし、気温が下がりほとんど成長しない時期になると、申し訳ないことに度々水やりを忘れてしまいます。成果が見えないとつい努力を怠ってしまう自分に、毎年のことながら反省しています。植物は冬に水をやっても特に変化はありません。だからといって水を与えるのをやめると枯れてしまいます。成長が目に見えなくても、再び春に枝葉を伸ばすには水を与え続けなければなりません。

 社会人になり、勉強を頑張れば点数が上がったテストや、練習を頑張れば多く試合に勝てるようになった部活からもだいぶ遠ざかりました。頑張ってもすぐに成果が出ないことや、誰にも褒められないことも増えました。これからもそんな場面はきっとあると思います。そんなときは、春に力いっぱい枝を伸ばす我が家の木々と、そして、それらを送ってくれた両親の顔を思い浮かべながら、水をやり続けたいと思います。



                                                                                  税理士法人日野総研  M・S                


3月 プロの仕事

 私の友人にはプロの格闘家がいます。33歳という年齢でプロになりました。プロ格闘家としてはすでに引退していてもおかしくない年齢です。彼が32歳の時に突然プロ格闘家になると言い出した時は冗談だと思いましたが本当にプロになってしまい、驚きが隠せませんでした。

 彼は幼少期から伝統派空手を習い、中学と高校では名門校で野球をやり優秀な成績を納め、大学では日本拳法と柔道の有段者。経歴を見るにこれは目を見張るものがありますが、それでも私はプロになるのはそんなに簡単なものではないと懐疑的でしたが彼はこれを実現してしまいました。

 彼はプロになるためにチームに所属し、私も彼の力になるべく練習相手になり、アマチュアの試合のセコンドを務めました。そして僅か二つの大会を経てプロへの昇格を果たしてしまいました。 

 先日、修斗という総合格闘技の新人王トーナメントの応援に行って来ました。トーナメントの準決勝までは地方開催だったため応援に行けなかったのですが、プロの試合の、しかも決勝戦という舞台に立っている彼の姿を見ただけで胸が熱くなりました。会場で観る試合は映像で観るのとは臨場感が違う上、身内の試合となると息苦しさもありました。

 結果は敗れてしまいましたが多くの仲間が応援に駆けつけ、多くの観客を魅了していたことはまさしくプロそのものでした。準優勝という結果は素晴らしいですが格闘家としては敗者として刻まれるため彼には「お疲れ様」の言葉しか出てきませんでした。彼のこれからの活躍に期待しつつも、今はしっかりと休養を取ってほしいなと思います。

 かくいう私も“プロ”意識を持って仕事に取り組もうという気持ちが強くなりました。今はまだ“税理士”という税務のプロの肩書きはないですが、いつかその気持ちに肩書きが追いつくように“税務のプロとしての税理士”になるための努力を続けて行こうと胸に刻みました。


                                                                                  税理士法人日野総研  R・Y                


2月 コロナ禍の結婚式

 少し前になりますが、コロナの最中に次男が結婚式を挙げました。

 コロナ前に入籍し、半年後に挙式する予定で式場の予約も取れていましたが、予想だにしなかったコロナが流行り始め、あっという間に感染が広がって、式を延期せざるを得なくなりました。そしてこのコロナが長引いて、式の再延期を余儀なくされているうちに、妊娠の知らせが。ずっとコロナ禍という恐ろしい環境を乗り越え、無事に孫が生まれました。コロナは収まらないし、これでは当分挙式はないものと思っていたところ、いきなり「急だけど、式を挙げます。家族だけで。」と言ってきました。式場が二年以上は待ってくれないのだと、本人たちも悩んだ末の決断でした。

 当日は式と披露宴の間、孫をみていて欲しいと頼まれて即答で引き受けました。でも、借り物の和服姿で、すっかり遠ざかっていたオムツ替えが上手にできるか不安でした。

 オムツ替えと言えば、長男に孫が生まれて驚かされたことがあります。赤ちゃんのオムツ替えをしなければいけない状態で匂っているからと、長男が替えるようにと言われているのです。小ならいざ知らず、大をお父さんに押し付けるのかとショックを受けました。しかも、息子もごく自然に対応していました。そして、次男の孫誕生でこちらにも行ってみると、何と次男も大の出たオムツ替えをやらされているのです。嗚呼、これが時代というものかと認識を改めざるを得ませんでした。でも、何とも釈然としません。

 そして、結婚式の当日、みんなにこにこで、可愛い孫を抱いて、告げられたのは、「昨日からう〇〇が出てなくて、二日分の時はすごい量なんだ。」と!

 式が始まると、長男は手慣れた様子で赤ちゃんを見てくれて、いい子だねとみんなに言われるほどご機嫌に過ごさせてくれました。そしていざ、う〇〇が出た、と次男が言った声に身構えた時、長男が素早く乳母車に孫と替え用品を乗せて音もなく消えました。そしてしばし後、何事もなかったかのようにスッと戻ってきたのです。「大丈夫。替えたよ。」という声が聞けた時、ほっとすると共に、子供のう〇〇にもひるまない人間にしつけてくれたお嫁さんに心から感謝しました。

 これが新しい時代の男女平等というものでしょうか。本人同士がそれをよしとするのならそれでいいのだ、と思え、喉につかえていたものが飲み下せたような気持ちでした。いい、いい、みんな幸せならそれでいい、と。


                                                                                  税理士法人日野総研  M・T                


1月 謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。旧年中は社員一同大変お世話になりました。

 昨年一年を振り返ってコロナが明けてかつての日常が戻って来たかというと、やはり同じ日常が戻っているのではなく、アフターコロナというかつてとは違う日常が戻って来ているように感じます。たとえばWEBミーティングです。以前は画面での打合せが当たり前になることはありませんでした。そしてリモートワーク、業種によっては完全リモートワークとはいかないようですが、なかにはオフィス自体がなくなった企業もあります。完全に働き方がシフトしたように思います。これは働き方そのものもそうですが、働くということの意識も変わったように感じます。

 人材不足が言われて久しいですが、各業界確実に影響が出ているように感じます。特に中小企業に影響が出ていると思います。かくいう弊社がそうです。以前はハローワークに出せば応募があり、面接で良い人が採用できたのですが、今はエージェントに依頼してさえも思うように採用が出来ないのが現状です。仕事自体が魅力的でなければ人も集まらない、仕事ですからきついこともありますし、なかなか良いことばかりではありません。その中でいかにやりがいや生きがい、幸福を感じてもらうことが出来る仕事にするのか。自己の成長に喜びを感じ、社会貢献によって自己の価値を実感してもらう。

 弊社の経営理念は、“Your Success is our Business”です。お客様の成功発展こそが私たちの生業(なりわい)であり、そのために私たちはある。という存在であることを強く意識したものだと伝えています。それは自己の研鑽なくしてはあり得ない。ぜひこの価値観を、目的を、共有できる仲間と共に働きたいと願っています。

 とはいえ至らぬ点も多々あるとは思います。本年もお客様の発展を全力でサポートすべく社員一丸となって精進して参ります。宜しくお願い申し上げます。


                                                                                       税理士法人日野総研

                                                                                   代表社員・税理士 高井大輔

                                                                                            社員一同