事務所通信(2019年) ー NEWS

12 ― 松江・出雲旅行記

毎年行っている旅仲間達と今年は松江・出雲を訪れました。旅のメインは、松江城、宍道湖の夕日と温泉です。江戸時代から続く松江城は石垣と天守閣が見事です。また、お城の周りの水路を50分ほど小さな遊覧船で巡りましたが、水鳥と同じ水面からゆっくり流れる風景を眺め、船頭さんが歴史を紹介しながら、歌を歌い、それはとても風情があります。

松江城の近くには小泉八雲の旧居と記念館があります。小泉八雲(ラフカディオハーン1850年~1904)は、「怪談」(雪女、耳なし芳一、むじな)の作家です。小泉八雲はギリシャで生まれ、ギリシャ神話に興味を持っていたことから、日本の神々の物語である「古事記」に惹かれ日本文化の研究のために日本へ渡りました。日々、海や山に祈りをささげ、自然に対する畏怖の念を抱いて生きている松江の人々の素朴な暮らしを感じながら、昔からある出雲の伝承や民話から「怪談」が生まれました。

宍道湖は夕日百選に選ばれた風景と、味覚のしじみが有名です。曇り空だったため、夕日は見られませんでしたが、出雲大社まで移動する電車の車中からも湖畔を眺められます。雲の間からさす日差しを反射する湖面がきれいでした。あわただしい日常から離れ、時間を忘れてリラックスできるひと時でした。

税理士法人日野総研 T・R


11月 ― 幼児教育・保育無償化

2019年10月より幼児教育の無償化が始まりました。この無償化は、元々2019年4月から部分的に実施し、2020年4月から全面的に制度を広める予定でしたが、10月から始まった消費税10%への増税タイミングに合わせて実施されることになりました。政府が無償化の前倒しを決めたのは、消費税の引き上げによって、子育て世帯の消費が低迷することを恐れたからだと言われています。それくらい消費税の増税は家計に大きな影響を与える出来事になります。

夫婦共働きの我が家では、4歳になる息子を認可保育園に預けているため保育料が無料になります。小学校入学前まで保育料が無料となるため、家計の負担はかなり軽減されそうです。子育て世帯である我が家にとってはとても助かる制度ですが、保育料が無償化されれば保育園や幼稚園の利用が増加し、待機児童の問題に拍車がかかるのではという懸念もあります。また、この無償化の財源は10月から始まった消費税率10%の引き上げによる増収分で賄うということですので、大事な税金だということを忘れずに子供のために有効に使っていきたいと思います。

この無償化を機に、親である私たちが教育や保育に求めるものは何であるのか、改めて考えていきたいです。

税理士法人日野総研 I・K


9月 ― 汗の話

まだまだ暑い日が続きますね。我が家には3人の子供がいるのですが、とにかく汗をかきます。特に今年の2月に産まれた次男は朝起きると服はもちろん布団まで濡れています。

 汗は体温調節や排毒等の重要な役割を持っています。汗が出る汗腺の数は人によって違い、暑い地域に住む人と寒い地域に住む人では数が違うそうです。

 そして汗腺の数はだいたい2歳半くらいまでに決まり、それ以降は増えないのだとか。産まれてから夏を2回経験する頃には生涯の汗腺の数が決まってしまうんですね。

 汗腺の数は変わりまぜんが、機能は使わないと低下します。熱中症にならないようにと常時工アコンを使用し汗をかかない生活をしていると、汗腺の機能が低下することで体温調節が上手くいかず、かえって熱中症になりやすくなる悪循環に陥ります。

 子供と大人で汗腺の数は変わらないのに子供の方が汗っかきに感じるのは、身体の表面積が少ないので同じ量の汗でも多いように感じる以外に、大人になるにつれ汗腺の機能が低下し、汗をかけなくなっているのかもしれまぜんね。

 私もそうですが、汗をかくのは嫌だと思う方も、汗をかいた時には汗腺を鍛えているんだ!と前向きにとらえ、暑い夏を乗り切りましょう。

税理士法人日野総研 N・Y


8月 ― 安全装備

私事ですが、最近13年ぶりに車を買い替えました。13年間の技術の差は凄まじく安全装備に関して言えば、前後に障害物が近づけばアラームが鳴りますし、ブレーキを踏まなければ自動プレーキが掛かります。高速運転中は前の車との距離を一定に保ちつつ左石の車線の真ん中をキープしてくれて、斜め後ろから近づいてくる車があればランプで知らせてくれるといった具合で、正に360度全方位守られている感じです。

 最近、テレビで悲しい交通事故のニュースを見る度に考えてしまうのが、もし同じような安全装備が付いていれば事故が避けられたのではないか、もしくは大きな事故にならずに済んだのではないかということです。テレビでは連日、高齢者の事故を取り上げて、免許の自主返納やプレーキの踏み間違え防止装置の話題はかりを紹介しています。それはとても大切なことではあるのですが、根本的に事故そのものを減らすためにはいかにレベルの高い安全装備のついた車を普及させるかが大事だと思うのです。

 期日を決めて死亡事故ゼロを目標に掲げている立派な自動車メーカーもありますが、価格によっては対歩行者目動ブレーキが省かれている車もあるのが現状です。とにかくメーカーに望むのは、車種とかグレードで差を付けずそれぞれのメーカーが用意できる最高レベルの安全装備をすべての車につけていただきたいということです。皆が新車に買い替えるのは無理でしょう。それでもそれらの車が数年経って中古市場に出回れば安全な車が多くの人の手に届くことも可能になるのではないかと思うのです。

税理士法人日野総研 S・T


7月 ― 福島から東京へ

今年の4月より税理士法人日野総研でお世話になっております渡辺と申します。

 私は、日野総研でお世話になる前は福島県で簿記講師として働いており、税理士業界に強い憧れをもっていました。簿記や経理の知識を活かし誰かの役に立ちたいと17歳の頃に税理士を志し、講師をしながら知識を蓄え、この春上京を決意しました。

 福島といえばやはり「東日本大震災」を思い浮かべる人は多いと思います。震災当時私は19歳でした。専門学校入学のための説明会を間いているとき強い揺れに襲われました。専門学校への入学は一ヶ月遅れ、生活環境は一変しました。電気・ガス・水道といったライフラインがなくなり、食料やガソリンなど生活する上で必要なものを失いました。自宅で生活することが難しくなったことから近くの小学校での避難生活を余儀なくされました。本当に進学できるのか、いつ普通の生活に戻れるのが、これからどうしたらいいのかと不安な日々を過こしました。

 しかし、家族や友人、学校の先生、ボランティア団体の皆さま方に支えられ無事専門学校へ入学し充実した学生生活を送り、無事卒業することができました。その後はそのまま専門学校で講師をする事になりました。講師として学生に教えながら税理士になるための勉強に励み、この春実務での経験を積むべく、一念発起して上京しました。

 私にはまだ多くの才能や知識があるわけではありませんが、いつか皆様を支えてお役に立てるようになりたいと思っています。日野総研で自分の知識やスキルを存分に活かし、またスキルアップの勉学を重ねて日々精進してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。

税理士法人日野総研 W・M


6月 ― あなたは運がいいですか?

これは、パナソニックの創始者である松下幸之助氏が、自社の最終面接でしていた質問だそうです。NOと答えた人は、どんなに有能でも落としてしまったとか。

松下幸之助氏はこうも言っています。「自分は運がないとか弱いとか、目分で不幸を探すような愚かなことは絶対に避けるべきである。喜ぶことを知り、ありがたさを知り、感謝する心を知っていれば、この世は非常に楽しいものになる。」

 運がいいと思っている人は謙虚であり、他人に対して敬意を持っているという特徴があるそうです。また、成功も失敗もしょせん運であると思っているので、悪いことがあってもさほど落ち込まないそうです。松下幸之助氏がどんな意図で質問していたかはわかりませんが、確かにビジネスの世界では、自分は運がいいと信じている方が成功できそうですね。

 私は、幸運は自分で作り出すことが出来ると思っています。例えば、先日子どもが牛乳を床にこぼしてしまいましたが、床が拭けてラッキーだ!と転換してしまいました。運がいいと思い込むことが、運がいい人になる近道なんだと信じています。

税理士法人日野総研 N・M


5月 ― 新元号の発表

新元号が「令和」になると4月1日に公表されました。初の元号「大化」から248個目の元号となるのだそうです。令和という文字は日本害紀から引用をしたとのことです。10世紀以降の、出展が明らかになっている元号はいずれも漢籍に典拠があることから、初のことになるようです。

 明治以後は「一世一元」、つまりひとりの天皇についてひとつの元号に限るため、改元は天皇の御代替わりの際にしか行われませんでした。生前の退位は約200年ぶりのことで、皇室典範には退位の規定がなかったため、特例法が制定され、今回に至ったそうです。

 皇族には苗字がなく、戸籍も住民票もありまぜん。選挙で投票をすることもできません。退位についても陛下はこiヨ身の退位を決定する権限をi皇法上持っていません。天皇の地位は「主権の存する日本国民の総意に基づく」と定められているからです。また、国事行為等を行うことで非常に多忙と聞いています。そうした長年の行動、活動をされてきたことを個人的に尊敬しています。

 退位後の呼称は上皇となると法律で決まっているそうです。また、12月23日は祝日ではなくなり、令和では2月23日が天皇誕生日となるようです。

 新年度で忙しく過ごされる方もいらっしゃるかと思います。気が付けば新しい元号にも慣れるのかもしれまぜんが、今の段階ではそれほど実感も湧かず、慣れない環境に忙殺されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 税務署へ提出する書類は、例えは平成31年6月1日と平成表記の日付で提出しても有効なものとして取り扱うと税務署が公表をしています。TKCシステムにつきましても順次対応を進めています。定期的に行われるアップデートをお忘れなきようお願い申し上げます。

税理士法人日野総研 H・S


4月 ― 花粉症の季節

冬の寒さも和らぎ、少しずつ暖かい日が増えてきたのと同時に、いよいよ花粉症の季節がやってきました。鼻水が出たり、目がかゆくなったり、頭がスッキリしないなど。日によって調子が良かったり悪かったり、花粉症に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

 幸いにも私はまだ花粉症にはなっていないのですが、幼いころから両親が花粉症に苦労していたのを見ていたので、毎年花粉症のような症状が出ると花粉症デビューしてしまったのかとビクビクしています。

 花粉症対策では、マスクをしたり薬をのんだり、外出から帰ってきたときには室内に入る前に上着などについた花粉を落としてから室内に入るなどが多いと思います。その他に花粉症に効くとされている香りもあるそうです。それはコアラが大好きなユーカリなのです。ユーカリはスッとした香りで鼻の通りが良くなり、殺菌作用や抗ウィルス作用もあるので予防にもなります。さらにスッとした香りで集中力があがるそうです。

 花粉症の予防や対策にはたくさんの方法があります。ぜっかくの過ごしやすい季節ですから、自分にぴったりと合った対策方法を見つけ、快適な春を過ごせるといいですね。

税理士法人日野総研 W・Y


3月 ― 長野旅行記

昨年10月に長野を旅行しました。旅行のきっかけは、友人がネットで見た北志賀竜王で雲海を見下ろす山頂のカフェ「SORAterrace(ソラテラス)」です。

 1日目は、JR長野駅から長野電鉄で湯田中駅へ移動し「SORAterrace」を目指しました。しかし、シャトルバスで竜王ロープーウェイ乗場へ到着した時に、ヒョウが降り始め、ロープーウェイ運休により「SORAterrace」を断念。冷えた心身は天然

かけ流しの湯田中温泉でホット温まりました。

 2日目は、善光寺参りをした後、戸隠神社へ向かいました。戸隠はまさに忍者が住んでいるような山奥です。樹齢数百年の杉並木は圧倒的な静寂を醸し出し、厳かな雰囲気に包まれます。奥社までの参道は、途中上りの石段が続き、膝が上がらなくなりましたが、休みながらやっと奥社まで到着することが出釆ました。

 次に、JR長野駅からワイドビューしなのでJR松本駅へ移動し、美ヶ原温泉へ。宿泊した「湯宿和泉屋善兵衛」は、迷路のような廊下と階段がおもしろい趣のある宿でした。美ヶ原温泉は奈良時代までさかのぼる天然温泉です。美肌の湯でお肌もつるつるに(?)、また、戸隠参道での足の痛みも和らぎました。宿の朝食では、ふわふわ卵焼が食べ応えがあり美味しかった。

 行く先々の町・駅・宿の随所に「お・も・て・な・し」の心を感じました。

税理士法人日野総研 T・R


2月 ― ふるさと納税

今年も確定申告の時期がやってまいりました。毎年の事ながら、申告資料の準備をされる皆様も大変なことと思います。早めの申告を心掛けたいと思いますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 昨年、確定甲告の業務を進めていくなかで実感したのは、ふるさと納税を活用されている方が増えたということです。私自身も昨年は3か所の自治体に寄付し、お米や果物等の返礼品をいただきました。実質2,000円を支払えば豪華な返礼品を受け取ることができるため、寄付者にとってお得な制度であるわけですが、人気が高まった反面、課題も出てきています。

 寄付金を集めるために地域にそぐわない家電や、クオカードなど換金性の高い返礼品を用意する自治体が増えてきました。こういった自治体間での過度な競争が問題視され、総務省が返礼品の金額や内容の見直しを始めています。また、居住地以外への寄付によって首都圏の地方目治体の税収が減少し財政難に陥っているという話もあります。

 ふるさと納税というのは本来、都市と地方の格差是正という目的で始まった制度です。

 故郷や応援したい地方目治体の活性化に役立ててもらうのが本来の趣旨であり、いま一度ふるさと納税の原点に戻って、ふるさとを応援する気持ちを持ちたいと思います。

税理士法人日野総研 I・K


1月 ― 謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。旧年中は社員一同大変お世話になりました。

 昨年は、仮想通貨の大暴落に始まり、米中の貿易摩擦から経済の先行き不安もあり、個人投資も伸びると言われていましたが、想定されていたより景気の伸びは鈍化しているように思われました。

 本年は平成から新元号に変わり、いよいよ10月には消費税の税率が上がります。複数税率対応やポイント還元など多くの問題点がありますが、御社の事業運営においてどのような影響があるのか、どのような業務対応が必要なのかということを事前にしっかり把握し、前もって準備して頂くことが重要です。

 昨年もAl(Artificial lntelligence)の話をしましたが、システムなど様々な分野にAlが

組み込まれ、今まで人が時間をかけてやっていたことを、システムが自動的に短時間で行うようになってきています。消費税も将来的にはインボイスが導入され、ますます証票書類が紙面からデータに置き換わっていきます。テクノロジーの進化を利用し、データ連動を加速させ業務効率を上げることで、労働生産性を向上させていく必要があります。

 10年20年先も社会に必要とされる役割を提供し続けるために、私たちも常に先を見越し、今を見直すことで、より高い付加価値をクライアントの皆様にご提供し続けられるよう社員一同一丸となって精進して参ります。

 本年も皆様にとってより良い一年となりますよう心より祈念しております。

 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

税理士法人日野総研

代表社員・税理士 高井 大輔